アイドルオタク辞めた人間が再びオタクに戻るまで
1年経って記憶があやふやになってきたから忘れないうちに日プにハマってたあの3ヶ月間を書き出してみようと思う。
まあまあ長文なので気をつけて。
※十数年間ドルオタだった人間が社会人になるためにアイドルを追っかけるのを辞めて2.3年後からのお話です。辞めた経緯は長すぎるのでカット。
「日本でプデュするんだって」
そんな話を聞いたのは日プが始まる2ヶ月くらい前。その頃、プデュの本場韓国ではproduce x 101が放送されていて。ドルオタを辞めたと言っても面白そうなコンテンツは見てたし音楽番組は軽く見てたから、その流れでたまたまプエクも見てた。
"日本でやるなら自分も投票できるじゃん"、"国プやってみたかったしなぁ"、"旦那も一緒に見てくれるって言うし"
本当にこんな気持ちだけで見てみようと思った。正直、始まる前は期待もしてなかったしこれが自分の生活を変えることになるなんて考えもしなかった。
2019年9月3日
元々放送開始までがっつり見る気が無かったから1分PR動画が出ても出たんだ〜くらいしか思ってなかったんだけどTwitterで、何人かの練習生が面白いことしてるって話題になったの。
その時に流れてきたのが私の推し木全翔也くん。
「血液型はA型、身長171cm、鼻の横幅は3.8cm、19歳 木全翔也です。」
意味分かんないもん。手を使わずにズボンを履くのも鼻の横幅教えてくれるのも。時間が余って咄嗟に出たポーズがあれなのも変わってるのかワザとなのか分からなかった。
この"""よくわからない"""という感情が沼の入り口だったことに気付くのは木全がJO1になってから。
この動画を見ていなかったら木全推しになることは無かっただろうから偶然って面白いなと感じる。
これで投票する人は決まった。1番最初に覚えた子だから投票しよう。いいとこまでいってくれるといいな。
最初は適当だったと思う。11人に投票するのも何となく目についた人とかTwitterでよく名前が出てくる人とかそんな感じ。
沼の入り口に立ってた自分が沈み込んだのはいつだろう。
クラス分け評価でAもらった時?ハイライト踊った時?
たぶんどれも可愛くてカッコよかったんだけど、抜けられなくなったのは木全が「日本のアイドル界を変えたい」って言った時だと思う。クラス分け評価の前室で壁に書いてたやつ。
何の根拠も無かったのに木全なら出来るかもって思ったんだよね。あの言葉を信じたくて、この子にデビューしてほしいって思った。それがきっと沼にハマった瞬間かな。
本格的に1pickが決まって放送を見ると辛いことも多かった。
まず第一に分量が少ない。Aクラスなのに?映らなきゃ知ってもらえないのに。ってずっと思ってた。毎週もっと映してよーーって1人嘆いてた気がする。
プデュに分量格差があることは本家を見て理解してたはずが、自分の1pickになると結構シビアな話なんだって知った。
あの頃はTwitterも細々としてたせいで一緒に盛り上がれる人も大して居なかったんだけど、たまに検索して出てくる誰かが見つけてくれた見切れ木全や、誰かの木全を応援する褒めツイートがあったからやってられた気がする。ありがとう名前も知らない同推しのあなた。おかげで最後まで諦めずに投票できました。
第二に順位発表がとにかく嫌だ。
毎週番組の最後に発表される順位を見るのも怖かったのに3回もある順位発表式なんて手汗と腹痛との戦いだった。
順位が上がってますように。デビュー圏内に入りますように。毎回気付いたら正座してPC画面に向かって祈ってた。
2回目の順位発表式の後かな、いつもの投票もあってコン評の投票もあったからかTwitterのリアルアカウントでこの精神状態で出来る訳ないってブチ切れてるの今見ると笑える。
三つ目に他人の言葉が怖い。
もう本当にしんどかった。これは誰のファンでも同じだけど推しが心ない言葉で傷つけられるのはね……(これ以上はただの愚痴になるから終わり)
こうやって辛かったこと書いたけど楽しいことや嬉しいことも沢山あって。
パフォーマンスする木全はとにかくカッコよかった。ステージで豹変するなんてアイドルになるべき人だとも思ってた。
ハイライ木全↓
クンチ木全↓
未だにこれを見て頑張ってくれて良かった〜って激重感情爆発させてる。それくらい好き。
クンチキタの1位特典でトナカイ着て踊ってるのも今まで見たことなかったニコニコしながら踊る木全翔也を見れて楽しいよ。
コンセプト評価でクンチキタに移動になった時やるしかないって闘志燃やしてたとこ。デビュー評価でメインボーカルに立候補したとこ。いつの間にかミックスボイスが出せるようになってたとこ。
頑張る人は強くてカッコいいと思った。
日プも気付いたら2pick投票になってて。その時やっと木全がデビュー圏内に入るためにはどうすればいいか真剣に考えたと思う。
もう自分だけの投票じゃどうしようもない。票数を集めないといけない。
家族や友達にもお願いした。これはすんなりできたかな。元ドルオタ人間の友達はドルオタが多いから。
だけど私がアイドルを好きだと知らない人に自分からアイドルの話をするのは初めてだったし、投票のお願いなんて恥ずかしさと何を言われるか怖すぎて死ぬかと思った。賄賂のお菓子を買いながら、本当に自分がそこまでやる必要があるのか。数十票で何が変わるのだろうか。そこまでしてデビュー出来なかったらどうしよう。色んなことを考えた。お菓子コーナーにあんなに長く滞在したのはあの時だけかもしれない。
でも想像してたよりも周りの人は優しくて。嫌な顔される、断られると思ってたのにみんなやってくれた。LINEで投票できるのはハードルが低かったのかな。
「毎日投票やってるよ〜」なんて言われた時には泣きそうになった、というか泣いた。
私の集めた票は多くないかもしれない。広告を出したりもっと凄いことをしてた人は沢山いる。だけど自分の行動が少しでもデビューに繋がったならやって良かったと思う。オタクなんて自己満足できたらそれでいい。
今でもJO1がテレビに出ると投票をお願いした人が声をかけてくれたりする。
「木全くんだけは覚えてる」って言ってくれる。本当に嬉しい。いや、全員覚えて欲しいけど。
2019年12月11日
ファイナル当日死にそうな顔で仕事してなんとか定時に帰った。何回、旦那にお腹痛いって言ったか覚えてないくらい緊張してたはず。
8位で名前が呼ばれた時、頭が真っ白で涙すら出なかったのは覚えてる。番組が終わって何人かから木全くんデビューおめでとうのLINEを見てやっと泣いた。一旦涙が出ると何を見ても泣けてくる。その日は色んな感情がジェットコースターのように出てきて全く寝られなかったと思う。
今まで生きてきてこんなに誰かを応援したのは初めてで。好奇心だけで始めた投票が1ヶ月経った頃には日課になった。投票を忘れた日が2.3回あったんだけどその日は罪悪感みたいなのでいっぱいになるの。プデュって本当に怖いコンテンツだよ。
結局3ヶ月で私の生活はガラッと変わった。
離れていたSNSを再開し、聞いたこともないアプリで推しを応援する。毎週木曜日は寝られなくなり、土曜日頃に上がる未公開映像を楽しみに生きる。
我が家では日プだけでなく色んなアイドルの話題が出るようになった。あと周りには意外とアイドルファンがいたことを知った。しばらく連絡を取っていなかった友達とも日プのおかげで会うようになった。楽しいことも嬉しいことも沢山あったと思う。
実際のところはJO1がデビューしてからの方が生活は変わったんだけどその話はまたいつか書けたらいいな。
あの時頑張ってくれてありがとう。夢を諦めないでくれてありがとう。おかげで毎日楽しくやってられる。
木全がJO1のみんなとアイドル界を変えるその日を楽しみにこれからも応援していきたいと思う。